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【操作性改善】ロータスエリーゼ MTオイル交換 [ロータスエリーゼ]

おはこんばんちは


ガレージのない我々貧民にとって車整備に適切な季節になりました。そのためにオラのラッシュ的に車整備をしております。今回はエリーゼちゃんのMTオイル交換です。キューちゃんばかりかまっていたので久しぶりです。


現状のMTオイルは、買ったときにお店が納車整備の一環でいれてくれたワコーズのMTオイルです。どの商品か確認していませんが、現実的に、ギヤの入りが正直すごく悪いです。寒い季節の冷気時に悪いのは当然として、暖気後でもあまりよくないです。特に、停車時にNから1速へ入れるときのシンクロリングの押分けに要する力が非常の大きいです。つまり、ギヤが入らない。二速へのシフトアップ時も同期力がすげー大きい、つまり重い。さらに二段入りも悪い。

つまり、納車以来ずっと不満だったわけです。第一、納車時にワコーズオイルと聞いた瞬間にトヨタ純正油でないんですか!っと叫んでしまったくらいです。苦情はないですと言われたので引き取ったのですが、走行距離が増えるにつれ多少はよくなったものの、絶対的にはよくないです。一度お店にえらく悪いんですがと苦情を言ったんですがこんなもんですねとのつれないお答え。

今回のMTオイルは日産純正のMTオイルです。GL4の75W-90です。以前乗ってたR32GT-RとS15シルビアでよかった印象があるので、使ってみました。

まずはMTオイルを抜きます。その前にアンダーカバーを外します。後輪を自作スロープに乗せて作業します。

パンダジャッキでアンダーカバーを支えて、ボルトを外します。前回のエンジンオイル交換でやったので楽勝です。今回は、インパクトドライバーに90度方向展開のアタッチメントを使ったので楽勝でした。(最初の緩めは手動で、その後のボルト外しに使いました。)

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アンダーカバーが外れました。

Lotus Elise S3 Manual Transmission oil change (4).jpg

NACAダクト後方に空気が流れた跡があります。結構エンジンルーム内に吸ってるんですね。

Lotus Elise S3 Manual Transmission oil change (5).jpg

この後フィラープラグを中古工具屋で買ったブランド品KTCのコンビネーションレンチ(24㎜サイズ)で外します。

Lotus Elise S3 Manual Transmission oil change (6).jpg

次はドレインプラグです。10㎜の六角レンチです。

Lotus Elise S3 Manual Transmission oil change (7).jpg

抜いたオイルです。6000㎞ほどなので結構きれいです。正直交換は勿体ないレべルです。

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外したドレインとフィラーボルトです。ボルトサイズはM18、ワッシャーはアルミ合金です。左側がドレイン右側はフィラーです。手前が新品のワッシャーです。

Lotus Elise S3 Manual Transmission oil change (9).jpg

ドレインボルト部にマグネット付きのドレインボルトが使えないかと思いましたが、ファイナルギヤが結構せまっているので難しそうです。

Lotus Elise S3 Manual Transmission oil change (10).jpg

ついでにエンジン回りをチェックしました。問題なし。

Lotus Elise S3 Manual Transmission oil change (11).jpg

ドレインを締めた後、オイルを入れます。


Lotus Elise S3 Manual Transmission oil change (12).jpg

手持ちのチューブが30㎝ほどしかなかったので延長部としてペットボトルを加工しました。

Lotus Elise S3 Manual Transmission oil change (1).jpg

この上に漏斗を載せてオイルを入れました。

Lotus Elise S3 Manual Transmission oil change (13).jpg

フィラーからオーバーフローしたらプラグを締めます。

Lotus Elise S3 Manual Transmission oil change (14).jpg

あとはアンダーカバーを付けて終了です。

簡単なように書きましたが、ドレインプラグ、フィラーに到達するために、相当な手間がかかりました。手順と時間をまとめておきます。

1. 後輪をスロープに乗せて、アンダーカバーを外す。45分

2.フィラーを外す。ドレインを外して油を抜く。45分

3.ドレインを締める。15分

4.車をスロープから卸し、左側をジャッキアップし、左後輪をはずし、給油用チューブをフィラーに入る(スロープ上でフィラー穴にチューブが入れられなかったため) 30分

5.MTオイルを約1L入れる。15分

6.車をおろし、フィラーから給油する。15分

7.スロープに乗せる。フィラーを締める。15分

8.アンダーカバーを洗浄し、アンダーカバーを車に取り付ける。30分

9.試運転および最終確認

合計約4.5時間です。見積もり3時間は甘かったです.....

一番の課題はフィラーへのアクセスで、地面への車両接地時はアクセス不可だったので上記のようにスロープへの乗せ下ろしが何回も発生しています。スロープが二個しかないのが原因です。これから実施される方は四輪をスロープに乗せる、馬四点で持ち上げる等、車両を水平に持ち上げた状態で作業されることをお勧めします。



試運転の結果です。

1.Nからの1速へのシフト 時々発生した、ギヤのブロックが起こらなくなりました。ストレスが低下です。

2.1速から2速へのシフト 2段入りは少し残っているものの、大幅に減少し、操作が楽になりました。

3.その他ポジションへのシフト 全体的に操作力が軽くなり、ゴリゴリ感も大幅に減少しました。

総合的にほぼ満足できる性能となりました。通常のスポーツ走行の範囲まではよい性能であると結論できると思います。ワコーズ信者の方には申し訳ないですが、個人の感想としてはこのようになりました。ワコーズオイルは臭いがファイナルドライブオイル的で、推定するに、極圧性を高める添加剤が多いのかもしれません。操作性よりもギヤの極圧性をより重視しており、チューニングした高出力エンジンで高負荷の運転をする場合はよいのかもしれません。(日産オイルが極圧性が低いといっているのではありません。)


費用です。

日産ギヤオイル 3L  約3000円

六角レンチ 10㎜ 3/8 約300円(ストレート)

KTCコンビネーションレンチ24㎜(約300円、中古)

その他手持ち工具、材料


最後までよんでいただきましてありがとうございます。

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【懸案解決】Z12キューブ右前ロアアーム交換(一年五か月後)

おはこんばんちは


乗り心地改善を目的にして一年五か月前に左フロントのロアアーム(日産正式名トランスバースリンク)を交換しましたが、右側はボルトが抜けずに未交換でした。


実はその後も何度かボルト外しにトライしていますが、ことごとく失敗しています。今回ようやくボルトが抜けて部品交換ができました。以下の左ボルトが問題部分です。(交換後写真) ボルトといっていますが、実際はピンの先端にネジがきってる構造で、ピン部分がさび付いていました。

Z12_キューブ_ロアアーム交換 (14).jpg

ここまでの失敗記録です。

1.CRC-556漬け(1週間以上時々塗布) NG

2.1ポンドハンマー打撃 NG

3.  自作プーラーでの抜き プーラー変形でNG

4.AZスーパーオイル漬け(1同様) NG 

5.  2ポンドハンマー打撃 NG
6.ヒートガン温め NG

7.ギヤプーラーでの抜き NG

この辺りで諦めモード、近所でボルトだけ外してくれそうなお店はないかと探し、ある整備工場にいきました。社長、親切にやり方を教えてくれ、1時間ほど車関係の雑談をして帰りました。以下が社長直伝です。

8.ラスペネを垂れる位塗る。ボルトナット壊す覚悟でハンマーで打撃をいれながら、長いメガネで少しずつ回せと。ヒートガンも有用。ほとんどの場合はこれで取れる。炙りは周辺部品のダメージが心配なのでやめろ。→NG

交換ボルトとナットを準備、日産ピットワークRP-C(中身ラスペネ、こっちのほうが安いそうです)、14㎜のロングメガネを準備したのに、この作業は2時間以上やって成果なく、心が折れました....

これが約1年前、その後暑くなったのもあって放置プレーでしたが時々思い出しては気になっていました。最近また気になりだしたので再度チャレンジすべく、調べて以下のメニューを準備しました。

1.インパクトレンチで衝撃を与えて回す(新兵器の出番です)

2.サンポールで錆を分解する

以下最終手段です。

3.ボルトにドリルで穴を開けてヤスリ等で削って除去する。

天気も良くなったので決行です。馬を掛けて安全確保。安物ジャッキはいまいちなのでいいのがほしいなあ(次のターゲット???) ジャッキは突っ張った位置につけたままにしておきます。万が一の保険です。当然外したタイヤは車の下に。

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キャリパーを上げて、下側のスライドピンを抜けばアクセス可能でしたが、少し狭いのでトルクプレートまで外したほうがいいかも。

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いきなり大トルクを掛けて頭ポロリはいやなので2-3回ずつ打撃が入るくらいのトルクを正転逆転を繰り返し、3-4回かけてみました。動く気配がないけど、なんとなく粉塵が舞っている気が。これ錆がとれてるんでないか?とさらに続けると、回りました!なんと、1-2分で1年半も悩んだことが解決です。インパクトレンチ様様です。投資の甲斐があったということにしましょう!なお、ソケットは14㎜です。

くるくる回した後、緩めたナットをハンマーでたたいて抜こうと思いましたが軸方向の動きは固く、固着解消より、抜くほうに時間がかかりました。

Z12_キューブ_ロアアーム交換 (2).jpg

美しい光景です。抜いたボルトです。

Z12_キューブ_ロアアーム交換 (4).jpg

ナックルの切り欠き付近の錆がひどいです。これが固着の原因ですね。ラスペネ等は切り欠きを狙って塗布するのが効果的かもしれません。

次はサブフレーム側のボルト2本をはずします。まずは前側ですが、フェンダープロテクターが邪魔なので周りのクリップを外して作業しました。が、後でボルトを抜くときに結局全部外したので最初から外した方が作業がしやすくていいかも。22㎜ソケット+500㎜のスピンナーハンドルで緩みました。長いので引き抜くまでが少し時間がかかりました。

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後ろ側は延長パイプの助けを借りました。

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次はボールジョイント軸を抜きます。ロアアームをたたいてみましたが、動く気配なし。

結局前回と同じく、ボールジョイントリムーバーで外しました。

Z12_キューブ_ロアアーム交換 (7).jpg

上側の先端部とジョイント軸の頭頂部の間に適当な厚みのナットボルトを挟んでジョイント軸を押します。なお、リムーバーはたたき込まないと先端がジョイント軸に到達しないですが、ブーツはお釈迦となります。これらは前回習得した方法なので楽勝でした。

外したボルト類です。この後ワイヤーブラシで清掃しました。

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右端が問題のボルトナットです。上側が前、下側が後ろです。前のボルトは長く、抜くのに少し時間がかかりました。この時フェンダープロテクターを外した方が作業性がよいです。またCRC等を吹いてやると滑りがよくなって抜きやすくなりました。

あとは知恵の輪でロアアームを取ります。下側に下げ過ぎると後ろ側が下の穴に引っかかるのでできるだけ水平に近い位置で抜くと簡単なようです。

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問題のボルトナットは新品を使います。

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新品ロアアームを組み付け、ボルトを規定トルクでしめます。

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ロアアームをパンタジャッキで持ち上げて1G相当位置となったところでボルトを締付ました。以下整備書の規定トルクです。

前側ボルト 119Nm

後ろ側ボルト 113Nm

問題のボルトナット 55Nm


後はタイヤを付けて規定トルクでしめて交換作業は終了。その後車高を落ち着かせ、トーイン調整をして、試運転しました。が、前回同様シャラシャラ音がまた発生..... 

予想通りの原因でした。後ろ側のナット締め等の時にレンチを当ててしまうのが原因のようです。元に戻して対策終了です。

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トーイン調整しましたが、ステアリングホイール位置がまだ完全でないので少しずつ調整する予定です。


以下総括です。

費用(交換部品のみ、1年以上前に購入済)

・右ロアアーム(セントラル製、4650円)

・ボルト+ナット(日産純正、合計約600円)

主な使用工具(対象:ロアアーム交換)

必要なもの

 フロアジャッキ、パンタジャッキ等(最低1点)

 リジッドラック(2個)

 ソケットレンチ、メガネレンチ等(14㎜17㎜22㎜)

 ボールジョイントリムーバー

 トルクレンチ

あった方がよいもの

 ハンマー(鉄、ゴム)

 たがね、バール等

 スピンナーハンドル、延長パイプ等

 長いメガネレンチ(17㎜)

 ドライバー、プライヤー等の一般的工具

 浸透潤滑剤

 クリップはずし

 インパクトレンチ(これは飛び道具ですね.....) 

時間

 問題のボルトはずし 約15分

 ロアアームはずし 約1時間

 ロアアーム組み付け、ボルト締め付け 約1時間

 車両リフトアップ固定、タイヤ脱着等 約1時間

 トーイン調整 約30分

 試運転 約15分

合計 約4時間



1年半近く気になっていた懸念点が解消し、気分がよいです。筋肉痛ですが気分は最高!

お祝いです。

ロピア_プチティラミス.jpg

オクタマお気に入りのロピアのプチティラミス。おいしい。しかも見切り品30%引き。


最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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【故障原因】Z12キューブバックドアアクチュエーター故障原因解析 [日産キューブ]

おはこんばんちは


ご苦労様です。桜の季節は暖かくて短期間で終わりましたが、その後寒いです。今日も雨で最高気温は14℃位、Must用事で外出した以外は屋内でごそごそしておりました。


さてバックドアのストライキは無事解消したキューちゃんですが、原因の解析のために取り外したアクチュエーターアッシーを分解しました。

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分解するには溶着四か所(赤丸)、爪三か所(黄色丸)、シャフト(二枚目赤丸)をはずす必要があります。

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溶着は樹脂のワッシャーが取れるまでけずれば取れます。

Z12バックドアアクチュエーター破損原因 (4).jpg

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爪は普通に起こしてとればよいです。が、左側を壊してしまいました。御愛嬌。

シャフトは、写真の側からラジオペンチで引き抜きました。反対側の穴から細い棒でたたいてもはずせると思います。

蓋側です。モーターがついています。

Z12バックドアアクチュエーター破損原因 (6).jpg

破片を発見。これがどっかにはまってリンクの作動を妨げたのが原因です。

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これはどこから来たのか....

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黒い扇はギヤですが、これの一部です。

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破断面です。

Z12バックドアアクチュエーター破損原因 (11).jpg

赤丸位置がテカテカなので、最初に亀裂が入ったのはここではないかと。つまり、ここは剥がれた状態でこすられt続けたのではないかと。で、最後に破断したのがその左側の部分。

この力の原因は...

Z12バックドアアクチュエーター破損原因 (12).jpg

オレンジ〇の部分が下側の部位と一体でこれがストッパーのようです。二枚上の写真の赤丸の下側にあたっていたと思うので赤丸部分に曲げ応力が発生して破断したのではないかと推定します。といっても、樹脂の破断面は見方がむずかしいようで、素人の観察ですので信用したいでください。

ドアの開閉メカニズムを確認しました。

Z12バックドアアクチュエーター破損原因 (14).jpg

オレンジ丸のレバーが反時計まわりに回ればドアが開きます。

ドアロック解放スイッチを押すとモーターが回って下写真の黒樹脂部品がレバー横に動きます。

Z12バックドアアクチュエーター破損原因 (15).jpg

この状態でドアハンドルを引くと、下側の大きいレバーがト時計廻りに回転して黒樹脂部品がオレンジ丸レバーを反時計まわりに回してドアが開きます。

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黒樹脂が動いていない状態(下図)でドアハンドルを引いても、写真下の大きいレバーが時計回りに回りますが、オレンジ丸のレバーは動きません。

Z12バックドアアクチュエーター破損原因 (17).jpg

このアッシーをどうするかですが、結論として、このまま組んでスペアとして保管します。その理由は①破断部分はどのアッシーでも遅かれ早かれもげると思われる。接着等で付けれてもすぐに破断しそうだし、ネジ留めする場所もなさそう。②脱落部位が挟まらなければ機能は生きていると思われる。自分の車も一回あかなくなって復帰、再度あかなくなったのは、脱落部品が挟まったり外れたりした結果と推定する。③ストッパーはなくなるが最終的に当たるとおもわれる上記の黒樹脂部分に明確な摩耗等はないし、全体が適当にたわんで当分持ちそう。

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ギヤは明確な破損や摩耗はありません。

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黒樹脂も大丈夫そうです。

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モーターのウォームギヤも大丈夫そうです。

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別途再組付けしますのでできたら報告します。


最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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【修理完了】Z12キューブ バックドアアクチュエーター交換 [日産キューブ]

おはこんばんちは


バックドアのストライキですが、効率のよい交換方法を求めてWebを徘徊したところ、綺麗なおねえさんがわかりやすく説明している動画を発見しました。アメリカ仕様なので左右が逆ですが、勝手違いの設計だと思われるので参考になると思います。


他のヤンキー(本物)のおじさん?達はアクチュエーターのケースを豪快に破壊して、内部のレバーを動かせといっているのですが、少しわかりにくいです。このおねえさんの動画が一番わかりやすかったです。何年も開いていないと言っています.....


交換用の中古アッシーをネットオークションでゲットしました。送料込みで3000円ほど。11万㎞ほど走っているので自分の車より少し長いです。が、一番条件がよい部品だったのでとりあえずこれを。まずは確認です。

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コネクターは爪を持ち上げて外すタイプです。

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緊急用レバー。水平位置から下に下がるのが正規のようですので、自車のやつは中身が死んでますね。

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いよいよ車両のアッシーを壊します。前回のように、内張をはずし、防水シートのブチルゴムを切断します。ブチルゴミに触れないようにビニールブル袋を貼ってマスキングテープでバックドアに止めておきました。

アース線が邪魔なので外しておきます。

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ケースにドリルで穴を開けていきます。使ったのはホビー用ルーターに3㎜のドリルです。

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Z12バックドアアクチュエーター交換 (3).jpgZ12バックドアアクチュエーター交換 (4).jpg

ここでおねえさんのようにドアを開きます。

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黒い樹脂の部品と、その奥にプレスのレバーが見えます。この樹脂部品を車載で上(写真左方向)に移動させたまま、プレスのレバーを車両前方(写真の上方向)に動かすとドアが開きます。写真は、ドライバーをレバーの穴部に突っ込んだところでこの状態で樹脂部品は上に移動しているのでこのままドライバーでレバーを動かせばドアがあきます。感動の一瞬です。


次はドアハンドルからケーブルを外します。そのためには、ドアハンドル裏のアッシーを外します。

トルクス(T30)を緩めるとドア外側の左側のカバーが外れます。

Z12バックドアアクチュエーター交換 (6).jpg

左側のカバーは勝手にとれます。穴の縁についているガスケットを外します。(下写真はすでにはずれています)ガスケットは軟質樹脂で壊さないように注意します。ドアハンドル奥の部品は下の写真の穴の上下に各一か所ある切り欠きに止まっているので車両左方向にスライドさせると取れます。

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右側を引き出したところ。

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ケーブルを外します。

Z12バックドアアクチュエーター交換 (10).jpg

写真下側のアウターケーブルの首根っこを外して、そのあと先端の玉をはずします。


つぎにドア側面のT30トルクスを3本緩めてバックドアアクチュエーターをはずし、コネクター(爪を起こしてから抜くタイプ)を抜いて、アッシーをドアから取り出します。これで取外しは終了です。


交換は基本逆の順番なのですが、ケーブルをはめるときに、ドアハンドル裏のアッシーに行っているコネクター二つを外してから作業しようとしましたが、コネクターが硬くてはずれず、ヒートガンで熱してもだめ、30分ほど苦闘した挙句にコネクターはずしは諦めました。

結果的に以下順番でやると比較的簡単にできそうです。

①バックドアアクチュエーターをドアに仮組する(トルクスネジ一本を仮止め)

②ケーブルを大体の場所に配策する。

③ドアハンドル裏のアッシーにケーブルの先端と、アウターチューブの先を引っ掛ける。この時ドアハンドルの穴を通してみながら作業する。

④ドアハンドル裏のアッシーをドア開口部の切り欠きに固定する。

その後はドアハンドルのガスケットを付けて、ドアハンドル付けます。以下の位置までいれて、右にスライドさせるとはまります。

Z12バックドアアクチュエーター交換 (12).jpg

左側の蓋は裏のトルクスネジで固定します。その後、バックドアアクチュエーターへのコネクターを接続し、トルクスネジを三本締めて終了です。


難易度が高く見えた作業ですが、やり方がわかってしまえば難易度は中程度です。


総括です。

交換時走行距離 99080㎞

費用

バックドアアクチュエーターアッシー(中古品、約3000円)

T30トルクスネジ用3/8ソケット(ストレート、300円)

時間

診断、取外し方法検討(一時間×2回)

内装取外し、防水シート剥がし等 15分

バックドアアクチュエーター穴あけ 30分

ドアハンドル関連部品取り外し 10分

清掃(切粉等) 10分

バックドアアクチュエーターケーブル接続 30分(試行錯誤多し)

ドアハンドル関連部品取付 10分

バックドアアクチュエーター最終締結 10分

開閉テスト 5分

防水シート、内装トリム復帰 15分

 

合計 診断 2時間 交換作業 2時間15分 ほかに工具等準備、撤収合計約30分


取り外したアッシーは、今後分解して故障原因を探ってみます。


最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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【次の故障】Z12キューブ バックドアロック 解除しない [日産キューブ]

おはこんばんちは


今日は今年最後の桜見物の予定でしたが、家庭の事情で中止に。なので車の修理の診断をしました。故障はバックドアのロックが解除しないことで、バックドアの機能損失の状態です。最近の一連の物が壊れる現象の最新版です。実はこの症状は数か月前にもでましたが、確認しようと思っている間に勝手に治癒しました。ポンコツ車なので節約コースの修理をめざし、まずは診断しました。


Webで調べると、故障は典型的なものらしいです。パターンとしては①ロック機構駆動用のモーターが死亡②ロック機構の樹脂部品が死亡 あたりのようです。前者だとパチモンモーターとの入れ替えで修理できるようなので期待です。


まずはアクチュエーターを取りはずすのがよさそうです。

ドアが開かないので内部から内張を外します。念のためヒートガンで少し温めてから引っ張って外しました。幸い、強情なクリップはなく、無事は外れました。この瞬間が一番緊張します。

Z12_キューブ_バックドアアクチュエーター修理 (1).jpg

Z12_キューブ_バックドアアクチュエーター修理 (2).jpg

ここまでくれば後は楽勝、防水シートを一部めくって、緊急用のレバーを押せばドアが開くはず......

Z12_キューブ_バックドアアクチュエーター修理 (3).jpg

これはアウターハンドルの裏側の部品です。

Z12_キューブ_バックドアアクチュエーター修理 (4).jpg

下の写真の真ん中上の円筒形のレバーの突起を下方向に下げればロックが解除できるそうですが、水平位置から下へ動きません。

Z12_キューブ_バックドアアクチュエーター修理 (5).jpg

リモコンキーをオンオフさせると、動きそうな振動が伝わってきますが動きません。再度Webを調べると、内部の破損でレバーが動かないケースはよくあるみたいです。つまり、レバーが緊急用のバックアップになってないってことです。設計したやつ出てこい!って言いたいです。(設計者推定言い訳「このノブは電気的な不具合でロック解除ができない場合の解除機構で機械的な破損は夢にも考えませんでした。」)

さらにWebを調べるとアメリカのヨウツベに一年以上開かなかったキューブ(左ハンドル)ドアを開けたって動画上げてる人がいて、写真の状態でドライバーで樹脂のケースをどついて中のレバーをドライバーで動かしてロックを解除したってのを発見。他にも同様の動画も発見、これをやるしかなさそうです。おそらくお店もこうやって外すのだと思います。

ドリルで穴開ければ簡単では?と思いシミュレーションしました・

Z12_キューブ_バックドアアクチュエーター修理 (6).jpg

上のアース線をはずせば、それほど難しくなさそうです。いくつか穴開けて樹脂をめくってプライヤー等で剥がせばなんとかなりそうな感じです。

ここまでで今日の診断は終了です。まずは部品の調達からです。中古品でまずは様子身かなあ?


ストレートさんの決算セールに釣られて購入してしまいました。

Straightインパクトレンチ400Nm (1).jpg

セールで税込み20070円、結構なお値段ですが、400Nmという高トルクで、レビューの評判も悪くないのでこれに決定しました。あやしい志那ブランドはもっと安いけどトルクが詐称とか、すぐ壊れるとか。マンガの球団的な名前の同業他社のも評判が悪そうだし。

購入の言い訳としては、①ビットも付けられる(手持ちのBlack&Deckerの電動ドライバーのバッテリーが弱ってきているので交代品としても期待 ②固着したボルト当が緩められるため、作業の幅が広がり結果的に費用の節約となる。③タイヤ交換時の作業が楽になる。などなどですが、結局はほしかったからってのが本音です。


とはいえ、実力で400Nmは期待していませんが、最低でも150Nm位で締めたネジ(足回り等)は緩んでほしいものです。早速テストしました。

Straightインパクトレンチ400Nm (2).jpg

110Nmで締めたホイールナット、あっさりと緩みました。このナットは110Nmで締めたあと、約150㎞で110Nmで増し締め(若干しまった)、その後約1000㎞走行しています。

回転速度も調整できるので仮締めも簡単にできました。最後のトルクレンチだけ手締めなので結構楽にできそうです。手放せなくなりそう。


以下Black&Deckerとの比較です。

Straightインパクトレンチ400Nm (3).jpg

長さが短いです。

Straightインパクトレンチ400Nm (4).jpg

これがポイントです。

Straightインパクトレンチ400Nm (5).jpg

いろいろ使えそうです。


今日見かけた珍しい車。

Ferrari458.jpg

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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