【懸案解決】Z12キューブ右前ロアアーム交換(一年五か月後)
おはこんばんちは
乗り心地改善を目的にして一年五か月前に左フロントのロアアーム(日産正式名トランスバースリンク)を交換しましたが、右側はボルトが抜けずに未交換でした。
実はその後も何度かボルト外しにトライしていますが、ことごとく失敗しています。今回ようやくボルトが抜けて部品交換ができました。以下の左ボルトが問題部分です。(交換後写真) ボルトといっていますが、実際はピンの先端にネジがきってる構造で、ピン部分がさび付いていました。
ここまでの失敗記録です。
1.CRC-556漬け(1週間以上時々塗布) NG
2.1ポンドハンマー打撃 NG
3. 自作プーラーでの抜き プーラー変形でNG
4.AZスーパーオイル漬け(1同様) NG
5. 2ポンドハンマー打撃 NG
6.ヒートガン温め NG
6.ヒートガン温め NG
7.ギヤプーラーでの抜き NG
この辺りで諦めモード、近所でボルトだけ外してくれそうなお店はないかと探し、ある整備工場にいきました。社長、親切にやり方を教えてくれ、1時間ほど車関係の雑談をして帰りました。以下が社長直伝です。
8.ラスペネを垂れる位塗る。ボルトナット壊す覚悟でハンマーで打撃をいれながら、長いメガネで少しずつ回せと。ヒートガンも有用。ほとんどの場合はこれで取れる。炙りは周辺部品のダメージが心配なのでやめろ。→NG
交換ボルトとナットを準備、日産ピットワークRP-C(中身ラスペネ、こっちのほうが安いそうです)、14㎜のロングメガネを準備したのに、この作業は2時間以上やって成果なく、心が折れました....
これが約1年前、その後暑くなったのもあって放置プレーでしたが時々思い出しては気になっていました。最近また気になりだしたので再度チャレンジすべく、調べて以下のメニューを準備しました。
1.インパクトレンチで衝撃を与えて回す(新兵器の出番です)
2.サンポールで錆を分解する
以下最終手段です。
3.ボルトにドリルで穴を開けてヤスリ等で削って除去する。
天気も良くなったので決行です。馬を掛けて安全確保。安物ジャッキはいまいちなのでいいのがほしいなあ(次のターゲット???) ジャッキは突っ張った位置につけたままにしておきます。万が一の保険です。当然外したタイヤは車の下に。
キャリパーを上げて、下側のスライドピンを抜けばアクセス可能でしたが、少し狭いのでトルクプレートまで外したほうがいいかも。
いきなり大トルクを掛けて頭ポロリはいやなので2-3回ずつ打撃が入るくらいのトルクを正転逆転を繰り返し、3-4回かけてみました。動く気配がないけど、なんとなく粉塵が舞っている気が。これ錆がとれてるんでないか?とさらに続けると、回りました!なんと、1-2分で1年半も悩んだことが解決です。インパクトレンチ様様です。投資の甲斐があったということにしましょう!なお、ソケットは14㎜です。
くるくる回した後、緩めたナットをハンマーでたたいて抜こうと思いましたが軸方向の動きは固く、固着解消より、抜くほうに時間がかかりました。
美しい光景です。抜いたボルトです。
ナックルの切り欠き付近の錆がひどいです。これが固着の原因ですね。ラスペネ等は切り欠きを狙って塗布するのが効果的かもしれません。
次はサブフレーム側のボルト2本をはずします。まずは前側ですが、フェンダープロテクターが邪魔なので周りのクリップを外して作業しました。が、後でボルトを抜くときに結局全部外したので最初から外した方が作業がしやすくていいかも。22㎜ソケット+500㎜のスピンナーハンドルで緩みました。長いので引き抜くまでが少し時間がかかりました。
後ろ側は延長パイプの助けを借りました。
次はボールジョイント軸を抜きます。ロアアームをたたいてみましたが、動く気配なし。
結局前回と同じく、ボールジョイントリムーバーで外しました。
上側の先端部とジョイント軸の頭頂部の間に適当な厚みのナットボルトを挟んでジョイント軸を押します。なお、リムーバーはたたき込まないと先端がジョイント軸に到達しないですが、ブーツはお釈迦となります。これらは前回習得した方法なので楽勝でした。
外したボルト類です。この後ワイヤーブラシで清掃しました。
右端が問題のボルトナットです。上側が前、下側が後ろです。前のボルトは長く、抜くのに少し時間がかかりました。この時フェンダープロテクターを外した方が作業性がよいです。またCRC等を吹いてやると滑りがよくなって抜きやすくなりました。
あとは知恵の輪でロアアームを取ります。下側に下げ過ぎると後ろ側が下の穴に引っかかるのでできるだけ水平に近い位置で抜くと簡単なようです。
問題のボルトナットは新品を使います。
新品ロアアームを組み付け、ボルトを規定トルクでしめます。
ロアアームをパンタジャッキで持ち上げて1G相当位置となったところでボルトを締付ました。以下整備書の規定トルクです。
前側ボルト 119Nm
後ろ側ボルト 113Nm
問題のボルトナット 55Nm
後はタイヤを付けて規定トルクでしめて交換作業は終了。その後車高を落ち着かせ、トーイン調整をして、試運転しました。が、前回同様シャラシャラ音がまた発生.....
予想通りの原因でした。後ろ側のナット締め等の時にレンチを当ててしまうのが原因のようです。元に戻して対策終了です。
トーイン調整しましたが、ステアリングホイール位置がまだ完全でないので少しずつ調整する予定です。
以下総括です。
費用(交換部品のみ、1年以上前に購入済)
・右ロアアーム(セントラル製、4650円)
・ボルト+ナット(日産純正、合計約600円)
主な使用工具(対象:ロアアーム交換)
必要なもの
フロアジャッキ、パンタジャッキ等(最低1点)
リジッドラック(2個)
ソケットレンチ、メガネレンチ等(14㎜17㎜22㎜)
ボールジョイントリムーバー
トルクレンチ
あった方がよいもの
ハンマー(鉄、ゴム)
たがね、バール等
スピンナーハンドル、延長パイプ等
長いメガネレンチ(17㎜)
ドライバー、プライヤー等の一般的工具
浸透潤滑剤
クリップはずし
インパクトレンチ(これは飛び道具ですね.....)
時間
問題のボルトはずし 約15分
ロアアームはずし 約1時間
ロアアーム組み付け、ボルト締め付け 約1時間
車両リフトアップ固定、タイヤ脱着等 約1時間
トーイン調整 約30分
試運転 約15分
合計 約4時間
1年半近く気になっていた懸念点が解消し、気分がよいです。筋肉痛ですが気分は最高!
お祝いです。
オクタマお気に入りのロピアのプチティラミス。おいしい。しかも見切り品30%引き。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。