SSブログ

【整備】日産キューブ Z12 プラグ交換 [DIY]

こんにちは。


連休がはじまりました。いかがお過ごしでしょうか?お仕事のみなさん、御苦労様です。


実家のキューブが8年目を迎えており、8万6千kmを超えたのでプラグの交換をしました。昨年の車検時に提案されましたが、2万なにがしの見積りだったので自分でやることにしました。減速→停車時に若干回転落ちが多いとか、始動時間が長いとか気になっていたので....それにしてもそろそろ次のキューブをだしてほしいものですが.....


インターネットで実例を紹介されている方々の例を参考に、交換に必要なものを揃えました。


NGK_Iridium(1).jpgNGK_Iridium(2).jpg


まずはプラグとプラグレンチ、このエンジンのプラグは二面幅14mmの細プラグです。世界のブランド、NGKの長寿命タイプを選定しました。適合表で品番を確認後、通販で購入しました。4本で5000円でした。プラグレンチはコーケンのものを購入、1534円でした。


Koken_plug_wrench-14.jpg


このように落下防止のバネが両側についています。


この車両のエンジンは、プラグの上側にインテークマニフォールド(以下I/M)が通っておりこれをはずさないとプラグに到達できません。取り外した場合はガスケット交換ということなので日産販売店で購入しました。 


HR15_manifold-intake-gaskets (1).jpgHR15_manifold-intake-gaskets (2).jpgHR15_manifold-intake-gaskets (3).jpg


実は日産部品販売店にいったら、在庫はあったのですが日産カードで払おうとしたら取り扱いはないとのこの。同じ敷地内の販売店で注文してもらえれば使えるとのことで、販売店で清算して部品は部販でいただいてきました。日産カード割引のおかげで*合計3330円(税込み)でした。 *部品のみの購入では割引なしが正しいです。


工具もこれを機に、以前からほしかった差し込み角9.5㎜のものを買いました。


Koken_9.5set.jpg


信者となってしまっている、コーケンさんのものを選定。基本のセット(3252M)ですが、これだけあれば素人の用途には十分です。ただし、ユニバーサルジョイントだけは外せません。今回はこれがないと作業は不可能でした。通販で10597円。


Z12_HR15(1).jpg


今回の作業で使用した工具は、他にはマイナスドライバー(クリップ外し時に使用)、10㎜のメガネレンチのみです。ソケットは8㎜と10㎜のみで事足りました。このサイズのボルトは折れやすいので過大トルクで締め付けないように注意が必要です。なお、手をケガしないよう、軍手を使用しましたが、軍手の糸くず等がダクト内へ入らないように注意が必要です。


Z12_HR15(1)-2.jpg


作業開始。最初にバッテリーのマイナス端子をはずします。そして吸気系のダクト類をはずします。写真内①のクリップ二本を引き抜いて、②部分のブッシュ部(写真の右外側)を上方に抜きます。


Z12_HR15(2).jpg


この部分の爪をはずれせばはずれます。おらないように注意して.....


Z12_HR15(3).jpg


スロットルチャンバー(中央部、以下T/C)をはずします。いくつかのホースやコネクターを外す必要がありますが、マスキングテープに番号を書いて、相手側との合わせを記録します。これは頭の弱い自分には効果的で、はずす部分が3か所を超えると、わからなくなるので組み付け時に迷わないとともに、組み付け終了後にはがしていけば作業終了の目印にもなるのでお勧めです。どの部分ではずすのが良いのかは趣味もありますのでよく観察して決めることが必要です。なお、コネクターは固くとも本体をもって抜きましょう。ハーネスを引っ張ると断線するかもしれないので.....


Z12_HR15(4).jpg


T/Cは二面幅8㎜のボルト四本で止まっているだけです。なおすべてのボルトには作業前にCRCを噴射して固着の解消を狙いました。外したコネクターにもマスキングテープを張り、目印とゴミ進入の防止にしました。


I/Mはシリンダヘッド上の二面幅8㎜のボルト二本、前側の二面幅10㎜のボルト5本、およびEGRチューブ(I/M背面)の二面幅10㎜のボルト二本をはずすだけです。なお、EGRチューブは剛性が弱いので、これを最初にはずすのがよさそうです(自分は最後に残してしまい、再度I/Mの一部のボルトを締めなおして作業しました。)


Z12_HR15(5).jpg


これで簡単に外れる!と思ったのは早トチリで、上写真白矢印部にインジェクター/プラグ等へのハーネスの束が通っています。これが邪魔してはずれません。ファビョ~ンとなったものの、よく観察すると....


Z12_HR15(6).jpg


背面に止め点がありました。爪を押しながら引き抜き成功。さらに、シリンダーヘッド前面中央付近(I/M固定ボルトの下、二面幅8㎜一本)と、シリンダーブロック後端面(車両の左側下写真白楕円内、二面幅10㎜ボルト二本)の二か所がブラケットで固定されているので、ブラケットのボルトを外しました。10㎜のボルトは、周囲が狭くソケットレンチが入らずメガネレンチではずしました。


Z12_HR15(11).jpg


問題の部分、ハーネスの束を手前に引っ張ってかつI/Mパズルでなんとか外しました。4番インジェクターのコネクタが外せればもう少し隙間ができそうだったのですが、硬くて断念しました。


Z12_HR15(8).jpg


この状態になるまで約2Hです。腰がつかれた.....


Z12_HR15(9).jpgZ12_HR15(10).jpg


EGR入口(上流側)は思ったより汚れていませんでした。シリンダーヘッド入口はそれなりの汚れです。


Z12_HR15(12).jpg


プラグのコイルへのコネクターを外し、ネジを緩めればあとは上方に抜くだけです。


Z12_HR15(13).jpgZ12_HR15(14).jpg


プラグは左側1番(車両右側)→4番です。


Z12_HR15(15).jpg


この焼け方がどうなのか?素人なので厳密な判定はできませんが、極端な状態ではないように見えます。先端はやはり相当丸くなってますね。プラグはデンソー製でした。


Z12_HR15(17).jpg


本当はI/Mを洗浄したほうがよいのですが、手が入る部分だけでもふき取りました。ガスケットを新品に交換しました。古いものも弾力はまだ十分のようしたが、ここは折角の新品を使います。なお、メーカー不明の商品も流通しているようですが、ゴム、樹脂部品は材料や製造技術の差が極端にでますので、純正品を使うべきです。社外品は初期はよくとも、耐久性が全く違う場合が多いです(とくに志那製に注意。)。溶けたりすることもあるのでわずかのお金をけちって後で泣かないようにしましょう。


Z12_HR15(18).jpgZ12_HR15(19).jpg


Z12_HR15(20).jpg


T/Cも掃除。この部品は6.5万㎞頃に補償修理で交換してもらっています。下流側はそこそこ煤がたまっていました。これはERGを大量に使う、現代の車両の持病ですね。


Z12_HR15(21).jpg


EGRチューブ。これも詰まってはいませんでした。周囲を清掃しました。


Z12_HR15(16).jpg


さて組み付けです。コイルには防水ブーツがついているのでここはきちんとはめておく必要があります。写真はまだ被っていません。部品にゴミ等をつけないように、ついていればふきとる等、部品は大切に扱いましょう。落下は論外です。


Z12_HR25(25).jpg


無事再組み付け終了です。プラグ部分の交換だけならものの15分なのに....


Z12_HR15(22).jpg


I/M取り付け面を掃除して、


Z12_HR15(17).jpg


ガスケットを装着し、組み付けます。


Z12_HR15(23).jpg


あとはすべてのネジを締めて楽勝!とおもいきや、シリンダーヘッド上車両右側のネジ穴が合っていません。これは前面のボルト5本を締め付けた状態です。再度ネジを緩めて、I/Mを左に引っ張った状態でこのネジを最初にしめました。締め付け跡を見ると、最初からこの傾向があったと思われます。熱影響での悪化もあったかもしれませんが.....


Z12_HR15(24).jpg


もう少しで完了です。


完成後のエンジン始動、緊張の一瞬ですが、まったく問題なく復帰しました。警告灯もつかず、配線はOKということです。


試運転で特に問題なさそうでしたが、翌日急速TAS学習も実施しました。Websiteの先輩たちの話ではなかなかむずかしいということでしたが、自分も三回目でようやく成功しました。確かに結構難しいです。


<まとめ>


部品代 プラグ四本 5000円 ガスケット三枚 3330円


工具 ソケットレンチセット 10597円、プラグレンチ1534円


合計 20461円


時間 約4時間


工具を買ったので、その作業自体だとあまりお得な結果にはなっていませんが、車の状態も分かって勉強にもなったので満足です。工具はさすがコーケン製、滑る等の問題もありまえんでした。やはり工具は良いものを持つべきですね。特に素人は.... 


量産車両は、普通の人がそれほど高度でない技術で組み立てられることを前提に設計、製造されているので、特殊な工具、設備が必要な部品を除けば、素人でも分解組み立てが可能です。今回もその例で、事前に手順や、交換部品等を準備しておけば、一般的な知識と工具でできました。ただし、部品の扱いは丁寧に行い、きれいに掃除することが不具合の防止には重要です。それから、部品はかならず元の場所に取り付けましょう。ハーネス、チューブ類の止め忘れは、長い間には振動での折損を引き起こす可能性がありますのでかならず固定が必要です。コネクターの半勘合にもご注意を。かならずロックするまで押し込んで、コネクター本体を引っ張って勘合を確認しましょう。電線を引っ張るのは御法度です!


プラグ交換+清掃で、運転性が向上しました。ちょっと新車の気分?です。


最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

たけぽん

作業内容を参考にさせていただきました。非常に助かりました。
by たけぽん (2018-09-17 11:09) 

Hidechka

たけぽん様

コメントありがとうございます。
少しでもお役に立ててうれしいです。

by Hidechka (2018-09-18 22:05) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0