空の安全 2014結果+【祝就航!】スターフライヤー山口宇部空港 [海外旅行]
毎年紹介させていただいている題記結果がでました。昨年もまったく同じタイミングで紹介しています。当然今(21時)はさざえさん(症候群)です。
Flightglobalの民間航空機事故統計の2014年の結果紹介記事から紹介します。
死亡者数 671人(10年平均値 670人) :テロ活動等による事故は含まず=MH17(ウクライナ上空で撃墜)は含まれず。
事故数 19件(同 26件) :歴代最低
Source: Flightglobal
http://www.flightglobal.com/news/articles/analysis-airline-safety-performance-in-2014-407718/
2014年は、大型機の事故が多かったので人数が多い結果となりました(インド洋で行方不明となったMH370は現時点ふくまれています)。一見事故が多かったようにも見えますが、航空便は増えているのでそれを考慮するとよい結果だったようです。
Source:Flightglobal
死亡者1名当たりの事故率(上のグラフ)は13年が最低(死亡者一人当たりの乗客数=数字が多いほうが事故が少ない。)で14年は歴代4位、一方事故一便当たりの事故率(下のグラフ)は14年が最低だったようです。これは、分母である全フライト数が増えているためです。その割には前者が多かったのは、大型機の事故が多かったためです。
2014年は話題となった事故が多く、かつ年末にもインドネシアのエアアジアの事故が起こるなど、事故が多い印象の方が多いかもしれませんが、統計的には全体の傾向として、安全性は高まっていると考えていいでしょう。
とはいえ、昨年と同じことを書くことになりますが、航空会社のすべてが最高のレベルでの運行をしているわけではない、というのは認識しておくべきでしょう。個人的には、特に新興国の格安航空などは吟味が必要だと思います。理由は、急激に拡大するビジネスに対し、乗務員だけでなく、整備やすべての関連業務を支える従業員のレベルが追いついていないのではないか?という懸念があるからです。高度な専門技術を要求される業界ですので、一朝一夕で人材が育つとは信じられせん。その一方で航空機自体は自動化が進み、全体としては安全性は向上しているのは事実だと思いますが、近年の事故報告書を読むと、多くの事故原因が、不適切な運行/操作、運行システムの理解不足、航空機の状態の認識を誤った失速(コントロール不能)等、飛行機自体の故障というよりは、オペレーターの知識/認識不足によるものが多いです。よって、通常時は問題なくとも、非常時や、システムの(機能の一部)失陥時に適切な処置ができずに事故につながる、ことが多いようです。今回のエアアジアの事故原因は今後の調査をまたなくてはなりませんが、すでに報道されているように、運行許可の無い日に飛んでいたという事実もあるようです。飛ばすほうも問題ですが、受理したほうもどうなってんだ?って感じです。
マスゴミは後進国の格安航空の業績拡大を無責任に褒めちぎり、飛行機は最新式なので安全、安全、使わんやつが馬鹿といわんばかりに持ち上げますが、航空機の老朽化が直接の原因となった事故は珍しいです。古くとも適切な整備がされていれば、機械は機能します。それよりも、適切に運転されているか、といほうが航空機の安全には支配的ですので、航空会社を選ぶ際は、運行の実績を考慮した上で選定されることをお勧めします。
(2013年結果記事)
http://hiyokosan.blog.so-net.ne.jp/2014_01_12
最後に地方の話題です。2014年の10月終わりから、山口宇部空港にスターフライヤーが就航しました(東京便)。空港連絡バスにも"黒い飛行機"と宣伝がありました。全日空とコードシェアで全日空便は減りましたが、合計で6往復のようです。東京便はJALとあわせると10便ありますので結構多いです。
下半分は白いです。この塗りわけは、鯨か、海豚のイメージなんでしょうかね?出発時に係のおじさんたちが見送ってくれるのは日本だけです。これは気持ちいいですよね。ぜひ続けてほしいです。ついでに、ゲートへの到着時に航空機の左右位置と、停止位置の誘導をしているのも日本だけ。機首のカメラに写る、かっこいい誘導員のおじさんです。他の国ではだれもいないか、停止するまでぼーっとみているだけ。このような細かい部分の積み重ねが総合力となり、安全確保につながっているのだと思います。
東京行きが離陸。
この便と同じように、すべての便が安全に運行されるには、関係者だけでなく、たとえば安いだけでいい加減な会社は使わないという、乗客のレベル向上も必要ではないでしょうか。
以下空港内でみかけたかわいいキャラ!?
ふぐさんがお迎え!
おいでませ!=いらっしゃいませ!猿とカピバラ?は有名なチェンソーアートの方の作品だと推定します。
ヲタクの方もぜひ。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
(写真と内容はまったく関係ありません)
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